お通夜
お通夜の日。
親戚も一緒に参加してくれる事になり、
大きなレンタカーを借りて皆で向かった。
まだ生後間もない息子も連れて。
まだこの時も現実味の無い私だった。
きっと
何かの間違いで、
きっと
これはドッキリで、
きっと
ごめんね、許してくれ
その為にこんなイタズラしたのだと
きっとそうだと、自分に言い聞かせてた。
でも、葬儀場に着いて、
目に飛び込んで来た旦那の名前。
一気に心臓がバクバクして
呼吸が出来なくなって
倒れそうな私は抱えられて葬儀場に入った
控え室で、泣き叫び、立っていられず
横になりながら、ただ唸る様に泣き叫ぶしか出来なかった。
初めてだった。
寝ている旦那の前に行く時、
支えて貰いながら行ったけど、
手も足もガクガク震えて止まらなかった。
こんなにも一番近い存在の死が初めてで、
人形にしか見えなかった。
違う、旦那じゃない。
どこかに隠れてるんだ。絶対違う。嘘。
何度も何度も言った。
沢山の人が参列してくれていたけど、
誰も目に入らなかった。
ただ震える手を抑えている事で精一杯。
正直、他の事は何も覚えてない。
どうやって、どのタイミングで帰ったか、それすらも何も覚えてない。
もう4年経ったのに、こうして書きながら、
涙が止まらなくなってしまうのは、何故なんだろう。
これは、何の涙なんだろう。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。